トルコで起きたクーデターの動きについて、政権側は事態をほぼ鎮圧したと宣言した。エルドアン大統領は対立する勢力への締め付けを強めている。トルコのイスタンブールから松永新己記者が中継で伝える。
イスタンブール中心部のタクシム広場には深夜にもかかわらず数千人ものひとが集まっている。その多くが広場に集まるよう呼びかける政府のメッセージに応じたもので、手に愛国心を示すトルコ国旗を持ち、エルドアン大統領支持の声をあげている。
軍の一部がクーデターを試み、首都アンカラや最大都市イスタンブールでは戦車や戦闘機が展開して激しく衝突した。この一連の動きの中で市民47人を含む90人が死亡したほか、クーデターを試みた兵士らも104人が死亡したという。
トルコ在住の日本人夫妻「ガラスが揺れるぐらいの爆音。(Q.爆発も?)爆発も1回あったと思います。正直ちょっと怖いなと思いました」
政権側は、クーデターの企てにはエルドアン大統領と対立するイスラム組織「ギュレン運動」が関わっているとしている。
日本時間17日午前2時半頃、支持者らの前に姿を見せたエルドアン大統領は国民に連帯を呼びかけた上で、ギュレン師への攻勢を強めた。
エルドアン大統領「ギュレン師がクーデターを計画していると私は言ってきた。クーデタ新發行牛熊證ーが起きた今、アメリカにいるギュレンを、トルコへの身柄の引き渡しを要求する」
今回のクーデターの背景には強権的な政治手法で権力集中を進めるエルドアン大統領への反発があったものとみられている。エルドアン大統領はこのクーデターの動きが起きたことを理由に、今後さらに対立する勢力への締め付けを強めるものとみられる。
比較的政情が安定していたトルコだが、ここが不安定になるとISが手を伸ばしてきたりいろいろと問題が起こるだろう。強権政治はいろいろと摩擦が多い。うまく収めてうかが今後の政治の手腕だろう。でもこのクーデター、ちょっとずさんな感じがしないでもない。やるからには綿密な計画を立てて徹底してやらないといけない。動員兵力も小さいようだし、2.26事件のようなものだろうか。